寂天(読み)じゃくてん(その他表記)Śāntideva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寂天」の意味・わかりやすい解説

寂天
じゃくてん
Śāntideva

[生]650頃
[没]750頃
インドの学匠で,仏教中観派に属する。主著『さとりの行への入門』 Bodhicaryāvatāra (漢訳名『菩提行経』) ,『学道集成』 Śiksāsamuccaya (漢訳名『大乗集菩薩学論』) ,『諸経文の集成』 Sūtrasamuccaya (漢訳名『大乗宝要義論』) 。『さとりの行への入門』は,人々に対する徹底した奉仕の行いを強調した,文学の香り豊かな詩篇である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android