寂天(読み)じゃくてん(その他表記)Śāntideva

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「寂天」の意味・わかりやすい解説

寂天
じゃくてん
Śāntideva

[生]650頃
[没]750頃
インドの学匠で,仏教中観派に属する。主著『さとりの行への入門』 Bodhicaryāvatāra (漢訳名『菩提行経』) ,『学道集成』 Śiksāsamuccaya (漢訳名『大乗集菩薩学論』) ,『諸経文の集成』 Sūtrasamuccaya (漢訳名『大乗宝要義論』) 。『さとりの行への入門』は,人々に対する徹底した奉仕の行いを強調した,文学の香り豊かな詩篇である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android