富春山居図巻(読み)ふしゅんさんきょずかん(その他表記)Fu-chun-shan-ju-tu-juan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「富春山居図巻」の意味・わかりやすい解説

富春山居図巻
ふしゅんさんきょずかん
Fu-chun-shan-ju-tu-juan

中国,元の文人画家黄公望が,至正7 (1347) 年より同 10年にかけて,無用という僧のために描いた山水図巻 (沈周本) 。台北の故宮博物院蔵。董源,巨然の様式基礎として,趙孟 頫 (ちょうもうふ) らの影響のもとに独自の様式をつくりあげた作品。のち沈周,董其昌らの収蔵を経て,多くの画家がこれを臨模したが,ことに董其昌の個人様式形成に与えた影響は大きく,彼を通じて清朝の正統的南宗画にも大きな影響を与えた。

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