寒潮(読み)かんちょう

精選版 日本国語大辞典 「寒潮」の意味・読み・例文・類語

かん‐ちょう‥テウ【寒潮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 寒中の潮。冬の潮。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「風物眼前朝暮愁、寒潮頻拍赤城頭」(出典:蕉堅藁(1403)赤間関)
    2. 「舟底をうつ寒潮の音腸も冰るばかり」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉四)
  3. 寒流
    1. [初出の実例]「暖流の海にさまよひ出でた一道の寒潮の其にも似て」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「寒潮」の読み・字形・画数・意味

【寒潮】かんちよう(てう)

冬の潮。冬の海。唐・皇甫張継に酬ゆ〕詩 日に川に臨んで信を問へば 唯だ夕陽を帶びて

字通「寒」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android