寝様(読み)ネザマ

デジタル大辞泉 「寝様」の意味・読み・例文・類語

ね‐ざま【寝様】

寝ているようす。寝すがた。寝相ねぞう
「この睦じい―がふいと七八年前の事を思返させた」〈荷風・ふらんす物語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寝様」の意味・読み・例文・類語

ね‐ざま【寝様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ねさま」とも )
  2. 寝ている時のようす。寝姿。ねぞう。
    1. [初出の実例]「式部丞がねざまこそ心得ね、それおこせ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一〇)
  3. 寝る時。ねぎわ。
    1. [初出の実例]「ねさまにもをこたらずそのぶんつとむるためには何事をすべきや」(出典:どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)八)

いね‐ざま【寝様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ざま」は、ちょうどその時の意 ) 寝ようとする時。床にはいる前。ねしな。
    1. [初出の実例]「いねざまには〈略〉酒をのむことを」(出典:咄本・醒睡笑(1628)三)

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