しんじょうシンジャウ【審祥・審詳】
- 奈良時代の華厳宗の僧。新羅(しらぎ)出身とも、新羅へ留学した学僧ともいう。天平一二年(七四〇)より良弁(ろうべん)の勧めで金鐘(こんしゅ)寺において「華厳経」を講じて慈訓・鏡忍ら多くの学僧を指導し、良弁とともに日本華厳宗の基を開いた。七四二年没。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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審祥 しんじょう
?-? 奈良時代の僧。
華厳(けごん)宗。唐(とう)(中国)で法蔵に華厳をまなび,帰国後,奈良大安寺に住す。良弁(ろうべん)の要請で天平(てんぴょう)12年(740)から3年間,金鐘寺(のちの東大寺)でわが国初の華厳経講話をおこなった。新羅学生(しんらがくしょう)とよばれ,新羅(しらぎ)(朝鮮)への留学僧とも新羅人ともいわれる。法名は審詳ともかく。著作に「華厳起信観行法門」。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の審祥の言及
【審詳】より
…生没年不詳。審祥とも書く。《一乗開心論》などの華厳宗の古伝記は〈青丘留学生〉とし,新羅国に留学して華厳教学を学び,帰国後は平城右京の大安寺に止住していた。…
※「審祥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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