寺小野村(読み)てらおのむら

日本歴史地名大系 「寺小野村」の解説

寺小野村
てらおのむら

[現在地名]菊池市竜門りゆうもん

小楠野おぐすの村の東、迫間はざま川の右岸に位置する小さな村。隈府わいふ町高札辻より約一里一七町。現在の竜門のほぼ西方を占めていた。建武三年(一三三六)九月三日、小代重峯らが菊池に攻め入って「寺尾野」城などを陥れた(同年九月一八日「小代重峯軍忠状」小代文書)が、翌四年には菊池武重が同城で挙兵した(同年二月七日「一色道猷軍勢催促状」龍造寺文書)。天正一七年(一五八九)検地帳に田一町八畝余・畠三町五畝余、分米三六石四斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android