こく(読み)コク

デジタル大辞泉の解説

こく

《形容詞「こ(濃)し」の連用形「こく」の名詞化か。また、漢語「酷」からか》
濃厚なうまみ。「こくのある酒」
内容に深い趣があること。「話にこくがない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

こく

〔漢語の「酷」からとも、形容詞「濃い」の連用形からともいう〕
濃い深みのあるうま味。主として飲み物についていう。 「 -のある酒」 「 -のある文章」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

こく

〘名〙 (形容詞「こい(濃)」の連用形の名詞化したものか。また、「こく(酷)①」からとも) 酒などの、深みのある濃厚なうまみ。また比喩的に、文章や話などの深みのある趣。
※骨ぬすみ(1899)〈広津柳浪〉四「佳酒(ええ)どこぢゃない、壜詰の正宗と同一品(ひとつもん)だから、こくがあるんぢゃ」
※思想と風俗(1936)〈戸坂潤〉文学、モラル及風俗「多少コクのありさうな哲学になればなるほど」

こ・く

〘他カ四〙 (「こく(扱)」と同語源)
① 体内にあるものを尻や口から勢いよく外に出す。放つ。たれる。ひる。〔十巻本和名抄(934頃)〕
咄本・軽口露がはなし(1691)一「爰なりと息づむひゃうしに、大き成屁を一つぽんとこきたり」
② 他人がものを言うことを卑しんでいう語。ほざく。ぬかす。
※巨海代抄(1586‐99)上「なんでか在るらふへどかすの様な事をこいて宗門くづしめた」
社会百面相(1902)〈内田魯庵〉矮人巨人「馬鹿吐(コ)く勿(な)
③ ある事をする。好ましくない事をするときにいう。

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