寺物(読み)ジモツ

精選版 日本国語大辞典 「寺物」の意味・読み・例文・類語

じ‐もつ【寺物】

  1. 〘 名詞 〙 寺院が所有する物品。または、寺院で収納する田租や、その他賦課
    1. [初出の実例]「寺物を露ばかりも自用の事なくてやみにけり」(出典:発心集(1216頃か)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の寺物の言及

【祠堂銭】より

…そこに祠堂銭の特徴があった。一般に寺社が金融・貸付けする米銭は,神物あるいは仏物,寺物と呼ばれ,単なる米銭ではなく,〈神あるいは仏の物としての米銭〉として濃く宗教性を帯びていたので,その神や仏の力が債務者に返済義務厳守を強く促すものであった。中でも祠堂銭は,冥界の死者と結びついたものとして,その仏物的性格がより具体的に強められたものといえよう。…

※「寺物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む