寺迫村(読み)てらざこむら

日本歴史地名大系 「寺迫村」の解説

寺迫村
てらざこむら

[現在地名]都農町川北かわきた

長野ながの村の北東に位置し、北は臼杵郡山陰やまげ(現東郷町)、東は日向灘に面する。近世初期の有馬左衛門佐領内寺領覚(定善寺文書)に「児湯郡之内寺迫村」とみえ、当村の本行ほんぎよう寺が財光寺ざいこうじ(現日向市)定善じようぜん寺の末寺として記される。当地では永禄四年(一五六一)の「南無妙法蓮華経」と刻まれた題目碑が確認されており、同寺はこの頃にはすでに存在していたとみられる。江戸時代野別府のびゆう川北郷に属した。寛文四年(一六六四)の高鍋藩領知目録写(高鍋町歴史総合資料館蔵)に村名がみえ、同年の高鍋藩領地覚(隈江家記)では高一二七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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