日本歴史地名大系 「児湯郡」の解説
児湯郡
こゆぐん
宮崎県のほぼ中央部に位置し、西都市によって東西に分断される。同市東側には都農町・川南町・高鍋町・新富町・木城町があり、北は日向市と東臼杵郡
〔古代〕
「和名抄」高山寺本は「児嶋」とするが、これは誤写と思われる。「日本書紀」景行天皇一七年三月一二日条によれば、景行天皇は郡吐濃峯の説話がみえ、「続日本後紀」承和四年(八三七)八月一日条には子湯郡都濃神の記事があるので、「古
郡」「子湯郡」の表記もあったことがわかる。その名義に関して「日向旧跡見聞録」は、昔この地で火明尊が生れたとき尊を水で沐浴させたので児湯というとする古老伝を載せるが、「太宰管内志」はこの説は信をおけないとする。「和名抄」によれば当郡は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報