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歴史考古学(読み)れきしこうこがく(英語表記)historical archaeology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

歴史考古学
れきしこうこがく
historical archaeology

歴史時代を研究対象とした考古学先史考古学に対する。遺跡遺物のほかに,文献史料を利用できる場合が多い点に特色がある。その範囲は広く,歴史時代の一切を含むが,日本ではさらに,仏教あるいは神道など,対象の分野に従って仏教考古学神道考古学などもある。

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デジタル大辞泉の解説

れきし‐こうこがく〔‐カウコガク〕【歴史考古学】

歴史時代の遺物・遺跡を研究対象とする考古学。日本では6世紀後半以降を対象とし、最近では中世考古学・近世考古学も盛んである。

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世界大百科事典 第2版の解説

れきしこうこがく【歴史考古学】

日本の考古学では,記録のまったくない先史時代,神話・伝説や他国の記録,あるいは金石文のような断片的な記録しかない原史時代同時代の記録をもつ歴史時代という区分がされている。歴史時代を遺跡・遺物によって研究する方法を歴史考古学と呼び,日本の歴史考古学は7世紀(飛鳥時代)以降を対象とする。ヨーロッパではarchaeologyといえば,本来古典時代,すなわちギリシア・ローマ時代の研究をする学問,すなわち古典考古学を意味し,さらには歴史時代の考古学的研究全般に解されており,prehistory(先史時代)と明確に区別している。

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大辞林 第三版の解説

れきしこうこがく【歴史考古学】

歴史時代を考古学的方法で研究する考古学の一分科。文字のない時代を研究する先史考古学と対比される。遺跡・出土資料のみでなく、文献・伝世遺物をも資料として活用する。有史考古学。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

歴史考古学
れきしこうこがく

歴史を同時代的文献の有無によって先史時代と歴史時代に二分した場合、歴史時代の遺物・遺跡を研究対象とする考古学をいう。これには、古典古代、中世、産業革命時代を対象とする古典考古学、中世考古学、産業考古学などの別がある。研究に際しては、文献学、建築史学その他の諸学との学際的協力が不可欠である。歴史考古学のうちでもっとも伝統のあるのは、古代ギリシア・ローマ文化にかかわる西方古典考古学であるが、中国、エジプト、オリエントの歴史考古学的な研究調査も目覚ましい成果をあげている。日本のそれは、第二次世界大戦後とくに活発となっている。しかし歴史考古学の基本に関しては問題がある。たとえば、歴史を文献の有無によって先史時代と歴史時代に分けること、遺物を対象とする考古学が文献の有無による時代区分を採用することなどは検討を要する。[角田文衛]
『坂詰秀一・森郁夫編『日本歴史考古学を学ぶ』3巻(1986・有斐閣)』

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