寺領(読み)じりょう

精選版 日本国語大辞典の解説

じ‐りょう ‥リャウ【寺領】

〘名〙
① 寺の所有する領地。
※吾妻鏡‐元暦元年(1184)一二月一日「仍寺領二箇所〈略〉相副寄文、所寄進也」
※随筆・折たく柴の記(1716頃)中「これによりて、彼庄にある所の私領・寺領等を他所にうつし替られ」
② 寺院をたよってその領内に入り蟄居謹慎すること。寺預け。
※上井覚兼日記‐天正一三年(1585)八月八日「楚忽之義共被仕候衆、寺領なとさせられ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の寺領の言及

【寺院法】より

…ひとつは寺内を対象とする出世間的な法であり,他は寺院領を対象とする世間的な法である。寺院法は寺内法を核とし,鎌倉~南北朝期にかけて寺領支配の領域にまで法の及ぶ範囲を拡大する。寺内法は寺内の秩序維持を目的としており,基本的には仏教教団が本来有する僧伽の法であり,仏教の戒律および古代国家による寺院統制法たる僧尼令の影響をうけ成立した。…

【寺社領】より

…古代においては国家から給付される封戸(ふこ)を中心に,8世紀中ごろからの墾田開発によって出現する初期荘園が寺院経済の基盤であったが,9世紀~10世紀にかけて初期荘園の多くは没落し,封戸からの収入も11世紀後半までにはとだえてしまう。以上の事態に対処するため,中央の有力な寺院は支配組織を再編し,国家に頼らない自立した経営を目ざして,新たなる中世的な寺領の獲得をはかる。その中核となったのが,不輸不入権を有する領域性をもった荘園である。…

※「寺領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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