対艦ミサイル(読み)たいかんミサイル(英語表記)anti-ship missile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「対艦ミサイル」の意味・わかりやすい解説

対艦ミサイル
たいかんミサイル
anti-ship missile

水上艦艇や上陸用艦船を洋上で阻止するためのミサイル。地上ランチャー,艦艇,航空機,あるいはカプセルに入れて潜水艦から発射され,ジェットエンジンまたはロケット推進により,慣性誘導装置と電波高度計を用いて海面上低空をほぼ音速で飛行し,終末はアクティブレーダなどにより誘導されて艦艇に命中する。アメリカのハープーンや,フォークランド紛争で一躍有名となったエグゾセ (仏) が代表例である。日本は支援戦闘機搭載の 80式空対艦誘導弾 (ASM-1) ,内陸から揚陸艦船に発射する 88式地対艦誘導弾 (SSM-1) のほか,艦艇や対潜哨戒機から発射の対艦ミサイルも開発している。

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