寿古(読み)すこ

日本歴史地名大系 「寿古」の解説

寿古
すこ

[現在地名]大村市寿古町

こおり川河口部の右岸に位置する。近世福重ふくしげ村のうち。寿古に好武よしたけ城跡下河原しもがわらに同城の船囲場跡があり(大村郷村記)じようまえ古城こじようなどの地名が残る。天正二年(一五七四)キリシタンに殺害された阿乗を祀った大日堂がある。大村城内で八年ごとに演じられていた寿古踊・沖田踊が伝承され、文明一二年(一四八〇)頃、中国地方の浪人法養または肥前国須古すこ(現佐賀県白石町か)の者が伝えたもので、大村純伊が六ヵ年の放浪の末に帰郷した際の祝賀として始まったといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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