専伝寺(読み)せんでんじ

日本歴史地名大系 「専伝寺」の解説

専伝寺
せんでんじ

[現在地名]清水町清水山

清水山しみずやま集落背後にある孤丘の東麓鞍部にある。中埜山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。もと足羽あすわ中野なかの(現福井市)にあった。専照せんしよう(現福井市)末寺で、天正一一年(一五八三)すでに専照寺から寺号を許されている(専伝寺記録)。元禄三年(一六九〇)真宗三門徒派内に、開山は従来どおり如導とする本山専照寺と、新たに親鸞を開山に仰ごうとする末寺との間で確執が生じ、これを機に当寺は離末して西本願寺に帰したが、専照寺に下付されたという本末一紙の朱印状を理由に寺地を召上げられ、中野村から当地に移った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

伯仲国会

与野党の議席差が伯仲する国会をいう。本会議での単純過半数を得ていても,与党が安定多数を得ることができず,野党が多数を占める逆転委員会が生れるような国会を指す。伯仲国会では,逆転委員会で否決された議案が...

伯仲国会の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android