小上﨟(読み)コジョウロウ

デジタル大辞泉 「小上﨟」の意味・読み・例文・類語

こ‐じょうろう〔‐ジヤウラフ〕【小上×﨟】

大臣納言なごん参議など公卿くぎょうの娘で、女官となった者。大上﨟の下、中﨟の上の位。唐衣からぎぬ表着うわぎ着用が許された。

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精選版 日本国語大辞典 「小上﨟」の意味・読み・例文・類語

こ‐じょうろう‥ジャウラフ【小上臈】

  1. 〘 名詞 〙 大臣、納言、参議などの公卿(くぎょう)の娘で、宮仕えしている者。⇔大上臈(おおじょうろう)。〔禁秘鈔(1221)〕

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世界大百科事典(旧版)内の小上﨟の言及

【女房】より

…上皇以下諸院宮や摂関以下貴族の家に仕える女性も,上級の者は女房と称された。順徳天皇撰の《禁秘抄》などによれば,宮中の女房は,役職や出身によって上﨟・小上﨟・中﨟・下﨟に分けられ,上﨟は二位・三位の典侍(ないしのすけ)(尚侍(ないしのかみ)は事実上消滅)や大臣の女など,小上﨟は公卿の女,中﨟は掌侍・命婦(みようぶ)で殿上人・諸大夫の女,下﨟は侍や神官などの女であり,これらの区別により服装や職務に差が設けられた。また女房は本名をもってよばれず,官名や国名などをつけてよばれたが,それにも上記の身分に応じて差があった。…

※「小上﨟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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