小井口村(読み)おいぐちむら

日本歴史地名大系 「小井口村」の解説

小井口村
おいぐちむら

[現在地名]日野町小井口

寺尻てらじり村の東にあり、北は日野大窪ひのおおくぼ町。南を日野川が南西流する。同川は中世末期までは村の北部、日野町との境を西流していたが、天文一四年(一五四五)頃、蒲生定秀により流路の付替工事が行われた(日野町志)地名は当地から寺尻村を経て木津きづ村に抜ける日野川新流路を小井川と通称したことから生じたといい、古くは寺尻村などとともにはら郷と称されたと伝える(蒲生旧趾考)。なお村内に寺尻村との鎮守、原山王社(現日枝神社)があることから、古くは坂本日吉社領であった可能性も考えられる。慶長七年(一六〇二)検地帳(日野町志)によれば高三七九石余、うち田二四町八反余・高三六一石余、畑一町六反余・高一四石余、屋敷三反余・高三石余で、山高は五斗。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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