小侍番所跡(読み)こざむらいばんしよあと

日本歴史地名大系 「小侍番所跡」の解説

小侍番所跡
こざむらいばんしよあと

[現在地名]多久市北多久町小侍字番所

多久邑は佐賀藩に属していたので、松浦郡との境に本藩の関所があって、「御番所」または「番所関」と称されていた。小侍村の内なので小侍関、小侍御番所ともいう。現在、「番所跡」の碑がある。

丹邱邑誌」には「一小侍関ハ公室ノ疆関也。邑家ニ命シテ守ラシム。仍テ旗(ママ)児十戸斯ニ住シテ巡番ニ是ヲ守ル。長司ハ平士一員アリ」として、さらに、

<資料は省略されています>

とあり、寛永一五年(一六三八)三月、有馬陣(一般に島原の乱と称される)ののち、唐津藩との境目守備のために佐賀藩から番所が設けられ、多久邑で勤番をした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android