小児不整脈(読み)しょうにふせいみゃく

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小児不整脈
しょうにふせいみゃく

小児にみられる不整脈をいう。従来、小児不整脈の発生は成人に比して少ないとされていたが、注意深く診療すると、けっしてそうではないことがわかってきた。小児不整脈の特徴は、胎内からの発生過程において、いろいろのストレスにより心臓・心筋が影響を受けて不整脈の基礎をつくることである。たとえば、心臓のウイルス感染や電解質異常、心筋の乏血などにより、心臓の構造の変化、心奇形や心筋の変化がおこり、胎内においてすでに不整脈がみられることがある。
 心臓の収縮・拡張を支配する刺激伝導系は低酸素状態に敏感であり、新生児や未熟児が呼吸障害など低酸素状態に置かれると、不整脈がみられることがけっしてまれではない。小児の心筋炎も不整脈の原因となる。乳幼児の川崎病による心筋炎、冠動脈の血管炎が不整脈をおこしたり、ジフテリア、リウマチ熱による心炎あるいは弁膜症による不整脈は、小児科においては重要な問題である。先天性心疾患も重要であるが、年長児や思春期における血行動態の変化による不整脈は軽視できない。[山口規容子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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