日本歴史地名大系 「小合溜井」の解説 小合溜井こあいためい 埼玉県:三郷市小合溜井戸(と)ヶ崎(さき)村と上小合(かみこあい)村・下小合村(現東京都葛飾区)との境に造られた溜井。享保一四年(一七二九)幕府の勘定吟味役格井沢弥惣兵衛為永が戸ヶ崎村と猿(さる)ヶ又(また)村(現葛飾区)の間、高須(たかす)村と下小合村の間の二ヵ所に堤を築いて、中川(古利根川)を堰止め、この堤の間の中川をそのまま溜井とし、下流の東葛西(ひがしかさい)領の用水として利用した。溜井の地が上小合村・下小合村に大きくかかることから小合溜井と称された(風土記稿)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報