小噺(読み)こばなし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小噺」の意味・わかりやすい解説

小噺
こばなし

落語一種で,笑話の短いものをいう。小咄とも書く。会話体で,「落ち」をもっている。明和5 (1768) 年に中国原典の『笑府』が抄訳翻刻出版されてから盛んとなり,大田南畝烏亭焉馬山東京伝,十返舎一九,三笑亭可楽らがきそって作品を生み,各地で「小咄の会」が開かれた。これらの小噺は,落語家の手によって一席の落語として成立したり,「枕」として残されている例が多い。

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