小垣江村(読み)おがきえむら

日本歴史地名大系 「小垣江村」の解説

小垣江村
おがきえむら

[現在地名]刈谷市小垣江町

北は猿渡さわたり川で元刈谷もとかりや村と境し、一部は高須たかす村に接する。東は半城土はじようどいぬつぼ、南は吉浜よしはま(現高浜市)に接し、西は衣浦きぬうら湾を隔てて緒川おがわ(現知多郡東浦町)に対する。応永一六年(一四〇九)の「熊野道者日記」(大乗院記録)に「一所小垣江郷」とあるのが初見。洪積台地浸食谷、現在のまえ川沿岸は数百年前は入江であり、その西の半島状の台地が小垣江本郷である。形の上から「かもめ島」「尾がきえ」とよんだのが村名の始まりという。

寛永一二年(一六三五)の村高一千七〇石八斗二升、刈谷藩領として、寛政四年(一七九二)まで支配は変わらない。「三河国二葉松」に「小垣江 磯」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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