小山持政(読み)おやま・もちまさ

朝日日本歴史人物事典 「小山持政」の解説

小山持政

生年生没年不詳
室町時代前期の武将。下野守,同守護。幼名藤犬丸,通称小四郎。満泰の嫡子。鎌倉公方足利持氏の反乱(永享の乱)とそれに続く結城合戦では幕府・上杉方として活躍した。その後足利成氏が鎌倉公方に就任し関東管領上杉憲忠と対立すると今度は公方成氏に従い,長禄2(1458)年閏1月には成氏より「兄弟とも思い,決して疎略には扱わない」旨の書状を送られるなど,小山氏の権勢を高めた。文明3(1471)年5月,幕府の度重なる帰順命令に従い再び上杉方に転じるが,これには去就を巡る小山氏内部の混乱も影響していたと考えられている。<参考文献>『小山市史』通史編Ⅰ

(松本一夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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