去就(読み)キョシュウ

デジタル大辞泉 「去就」の意味・読み・例文・類語

きょ‐しゅう〔‐シウ〕【去就】

背き離れることと、つき従うこと。
どう身を処するかの態度進退。「今後の身の去就に迷う」「去就を決する」
[類語]進退

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「去就」の意味・読み・例文・類語

きょ‐しゅう‥シウ【去就】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 去ることとつき従うこと。ある地位役職から退くことと留まること。身の処置。進退。
    1. [初出の実例]「当時未謂浮沈定、数処唯無去就頻」(出典菅家文草(900頃)二・春日於相国客亭、見鴎鳥戯前池有感)
    2. 「彼はわざと去就を決めかねているという態度で」(出典:傷ついた葦(1970)〈曾野綾子〉一)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐趙策・武霊王〕
  3. ことのなりゆき。成否
    1. [初出の実例]「現在の地位、未来の軌道、別けても事業の去就細君の撰択等の問答なりき」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「去就」の読み・字形・画数・意味

【去就】きよしゆう(しう)

出処進退。〔漢書、楊伝〕夫(そ)れ西河は魏の土、侯の興りし段干木・田子方のり。漂然として皆り、去就のを知る。

字通「去」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android