小川内番所跡(読み)こがわちばんしよあと

日本歴史地名大系 「小川内番所跡」の解説

小川内番所跡
こがわちばんしよあと

[現在地名]大口市小川内

字小川内にあった大口筋の境目番所。設置の時期は不明。「三州御治世要覧」には切手なしでは通行できないが、「鎚持セ候得ハ不及其儀候」とある。番人は一ヵ月の前半一五日は大口衆中丸田兵衛、後半一五日は同衆中種子島清右衛門が勤めた。文化元年(一八〇四)の古事見聞記(大口市郷土誌)では、七、八年交替で派遣される定番郷士二人と小川内の郷士一五人が詰めていたとある。大口筋は当番所からかめ坂という険しい坂を登り、亀嶺きれい峠を経て肥後に入っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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