日本歴史地名大系 「小河内」の解説 小河内おごうち 東京都:西多摩郡奥多摩町原村小河内鎌倉期よりみえる地名。小郷内・大河内とも記される。現奥多摩町の西部、現在奥多摩湖の湖底に沈んだ地を含め、多摩川流域の原(はら)・河内(こうち)・川野(かわの)・留浦(とずら)一帯に比定される。東京大学国語研究室旧蔵の「韻鏡」写本奥書に「弥勒二年丁卯三月十五日書写了、主什舜、韻之字仮名私印融付之了、武州多西郡小河内峯、於曇華院書写了」とある。これは建長四年(一二五二)二月一二日に書写されたものを、弥勒二年すなわち永正四年(一五〇七)に小河内峯(みね)(留浦)の曇華(どんげ)院で書写したもの。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報