小川原浦村(読み)おがわはるうらむら

日本歴史地名大系 「小川原浦村」の解説

小川原浦村
おがわはるうらむら

[現在地名]小長井町 小川原浦名おがわはらうらみよう

現小長井町域の南東部に位置し、南東は有明海に臨む。中央部が盆地状で、田原たばる溜池がある。室町期、伊佐早西郷氏の推進により井崎いざき村とともに他郷村からの入植で開かれたと伝え、天正一七年(一五八九)水の分配は井崎村が三分一、当村が三分二と定められ、江戸時代に及んでいる(享保一一年「井手分覚書」小長井町郷土誌)。江戸時代は諫早いさはや郷に属し、肥前佐賀藩親類同格の諫早家領。慶長国絵図に「浦村ノ内 小川原浦」とあり、正保国絵図では「小河原村」として高一七九石余。寛文四年(一六六四)の鍋島光茂領知目録(寛文朱印留)には小河原浦村とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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