小林鐘吉(読み)コバヤシ ショウキチ

20世紀日本人名事典 「小林鐘吉」の解説

小林 鐘吉
コバヤシ ショウキチ

明治〜昭和期の洋画家



生年
明治10(1877)年3月14日

没年
昭和21(1946)年5月18日

出生地
東京

学歴〔年〕
東京専門学校英文科卒,白馬会洋画研究所,東京美術学校西洋画科選科卒

経歴
白馬会会員となり、同会菊坂研究所を指導。明治45年中沢弘光、山本森之助、三宅克己らと7人で光風会を結成した。跡見女学校青山女学院で教える傍ら田山花袋出世作蒲団」(「新小説」40年9月)の口絵をはじめ、明治後期の小説の挿絵、口絵を多く描いた。また児童書や絵本なども手がけ、著書に絵本叢書「日本一ノ画噺」(全35冊)や「紀行漫画」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の小林鐘吉の言及

【光風会】より

…美術団体。黒田清輝を中心に結ばれた外光派の洋画団体白馬会が1911年(明治44)に解散すると,その有力メンバーであった中沢弘光,山本森之助,三宅克己,杉浦非水,小林鐘吉,跡見泰,岡野栄を発起人として翌12年3月に結成され,その年の6月,上野竹之台で第1回展覧会を開催した。当時,印象派以後の新しい美術思潮の刺激を受け,個性的な表現を唱える若い層が増大していたが,この会に拠(よ)る画家たちは黒田の穏健な画風を引き継ぎ,官展系の団体として結束を崩さなかった。…

※「小林鐘吉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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