小椋神社(読み)おぐらじんじや

日本歴史地名大系 「小椋神社」の解説

小椋神社
おぐらじんじや

[現在地名]大津市仰木町

祭神はくらおかみ神。旧県社。天智天皇の代の創祀ともいう。「延喜式」神名帳に記す滋賀郡の小椋神社に比定される。「三代実録」貞観五年(八六三)一二月三日条に「小椋神」とあり、従五位下を叙せられている。西方仰木おうぎ峠付近の竜ヶ谷滝壺にある小祠が同社の奥宮とされ、八大竜王がすむという信仰もあり、古来から祈雨の祭場であった。社伝では賀太夫仙人という翁が当地を開発、以後北坂本きたさかもととよばれたという。同社の宮座は宗徳株・浄恵株・浄光株・真法株の四株で親村とよばれ、これら株名は賀太夫仙人の子供の名とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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