20世紀日本人名事典 「小泉喜美子」の解説
小泉 喜美子
コイズミ キミコ
昭和期の推理作家,翻訳家
- 生年
- 昭和9(1934)年2月2日
- 没年
- 昭和60(1985)年11月7日
- 出生地
- 東京・築地
- 本名
- 杉山 喜美子(スギヤマ キミコ)
- 別名
- 旧筆名=杉山 季美子
- 学歴〔年〕
- 三田高〔昭和27年〕卒
- 経歴
- 昭和28〜35年ジャパン・タイムズに勤務。34年「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」第1回コンテストに「我が盲目の君」を投じ、准佳作となる。同年、同誌の編集長をしていた小泉太郎(生島治郎)と結婚。37年「弁護側の証人」がオール読物推理小説新人賞に入選。この作品を長編化して、38年刊行。その後、作品を発表しなかったが、47年生島治郎と離婚後、執筆活動を展開。著書に「殺人はお好き?」「ダイナマイト円舞曲」など都会風ミステリーのほか、エッセイ集「メイン・ディッシュはミステリー」「ミステリー歳時記」「歌舞伎は花ざかり」など。翻訳家としても有名で、P.D.ジェイムズ、アーウィン・ショウらを中心に多数の作品を手がける。女流ミステリーの第一人者だった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報