日本歴史地名大系 「小海郷」の解説 小海郷おみごう 香川県:小豆郡土庄町小海郷小豆島の脊梁山脈嶮岨(けんそ)山系の北部にある近世小豆島九郷の一つ。北は備讃海峡に面する。中世尾美(おみ)庄とよばれた地域で、尾美庄については永禄九年(一五六六)の備前郷荘記(大日本史)に「小豆島郡以尾美・草部・池田・肥土四荘繋之」とあるのみで、その他の史料は皆無である。しかし、福田(ふくだ)八幡神社(現内海町)蔵の天正二〇年(一五九二)銘の玉比売(たまひめ)神社棟札に「小海郷福田村」とあり、近世小海郷から福田に至る一帯が小海郷であった。慶長一〇年(一六〇五)検地時に島内を四組に分けたのも、四庄を踏襲したものとみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報