小瀬庄(読み)おぜのしよう

日本歴史地名大系 「小瀬庄」の解説

小瀬庄
おぜのしよう

平安後期より武儀むぎ郡に所在し、現関市小瀬一帯に比定される。養和元年(一一八一)一二月八日の後白河院庁下文案(新熊野神社文書)に京都新熊野いまくまの社領として「美濃国小瀬庄」とみえる。永暦年間(一一六〇―六一)に後白河院が同社領として寄進したもので、以前は皇室領と思われる。「濃陽志略」小瀬村の条に熊野権現祠が載っており、現在、山の大半が削取られて瀬尻小学校敷地となっている権現山に小祠がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android