小牧陣屋跡(読み)こまきじんやあと

日本歴史地名大系 「小牧陣屋跡」の解説

小牧陣屋跡
こまきじんやあと

[現在地名]吉良町小牧 郷中

幕府代官鳥山牛之助の菩提寺である宝泉ほうせん寺の東に位置する上総国大多喜藩大河内松平氏の三河知行所陣屋の跡。旧寺津てらづ(現西尾市)城主大河内金兵衛秀綱の次男正綱が家康に仕え、徳川一族長沢松平氏を継いでから、一族は松平氏と改称、正綱の孫正久は、元禄一六年(一七〇三)甘縄あまなわから大多喜おおたき城に転封、所領二万七千五〇〇石のうち二分の一を三河に与えられている。この三河三二ヵ村と大和国の一ヵ村の知行所を支配するために設置された。

大河内松平氏は九家に分家して栄えたが、三河に所領をもつ家が多く、小牧陣屋をはじめとして幡豆陣屋(現幡豆町)千間せんげん陣屋(現一色町)根崎ねさき陣屋(現安城市)が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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