小祝島(読み)こいわいじま

日本歴史地名大系 「小祝島」の解説

小祝島
こいわいじま

[現在地名]中津市小祝

山国やまくに川河口の三角洲。明治二九年(一八九六)まで上毛こうげ郡に属していた。中世には小今井こいまいと記され、某神事覚書案(到津文書)の天文二二年(一五五三)七月条に「一、同廿八日乙未、杉因幡守興之登城也、右田下野守興実長洲ヨリ乗舟、俄風吹、小今居ヘアカル也」とみえる。某覚書案(同文書)の永禄一二年(一五六九)の記録に「至中津河警固舟百ソウ計、くつ河・小今井・中津河・カキせ東浜迄焼候」とあり、小今井に集落があったことがわかる。八幡宇佐宮放生会縁起(北和介文書)に「一傀儡子船二船一艘ハ上毛郡小今井、一艘ハ下毛郡今津役」とみえ、宇佐宮の放生会に傀儡船を出す役を勤めている。小今井村の成立について、高浜村論所一件(築上郡史)に次の記述がある。

<資料は省略されています>

中世は宇佐宮の散在名田であろう。「中津歴史」は小祝島の形成について次のように述べている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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