小神牧・牧庄(読み)おかみのまき・まきのしよう

日本歴史地名大系 「小神牧・牧庄」の解説

小神牧・牧庄
おかみのまき・まきのしよう

小神牧は平安朝から存在した官牧で岡見おかみ牧ともみえ、のち庄園化して坂本日吉社領の牧庄になったとされる。日野川河口付近の東岸、琵琶湖に面した江戸期の牧村を、牧庄の遺称地とする(蒲生郡志)。「日本後紀」の延暦一八年(七九九)九月一六日条に「近江国小神旧牧賜嵯峨太上天皇」とみえ、このとき以前からの皇室領の存在が推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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