デジタル大辞泉
「小股が切れ上がる」の意味・読み・例文・類語
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精選版 日本国語大辞典
「小股が切れ上がる」の意味・読み・例文・類語
こまた【小股】=が[=の]=切(き)れ[=切(き)り]上(あ)がる
- 主として女性の、すらりとして粋なさま。きりりとして小粋な婦人の容姿の形容。
- [初出の実例]「其容首筋少ぬき出、胴短く裾長に、腰細く小脵(コマタ)切れ上り、背は少こごみめにて、腰より末は反りたる」(出典:洒落本・後編風俗通(1775))
- 「紺の腹掛頸筋に喰ひ込むやうなを懸けて小胯(コマタ)の切り上(ア)がった股引いなせに」(出典:五重塔(1891‐92)〈幸田露伴〉二五)
小股が切れ上がるの語誌
( 1 )西鶴の「本朝二十不孝」に、背丈の高い形容として「徒俣(すまた)切れあがりて」という表現があり、これとの関連などから、背丈のすらりとしている形容とする説が有力である。安永頃の流行語であったらしい。普通、女性についていうが、挙例の「五重塔」にも見えるように男性にいうこともあった。
( 2 )「小股」については「小」を接頭語とするほかに、「下腹部の左右を上に走る二つの鼠蹊線」とするなど、身体のさまざまな部位になぞらえる説もある。
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