小蓑毛村(読み)こみのげむら

日本歴史地名大系 「小蓑毛村」の解説

小蓑毛村
こみのげむら

[現在地名]秦野市小蓑毛

大山から南に延びる峰の西側にある山村。北は大山寺(現伊勢原市)境内、東は寺山てらやま村・蓑毛村、南・西は蓑毛村に接する。中央に大山道が南北に通る。慶長一三年(一六〇八)一〇月四日の徳川家康黒印状写(相州古文書)に「相模国中郡之内小蓑毛之郷五拾七石余可寺納」とあり、碩学領として大山寺八大坊住持実雄へ与えられている。以来明治に至るまで八大坊領。

元禄二年(一六八九)五月の東田原ひがしたわら村・西田原村と蓑毛・小蓑毛・寺山三ヵ村の山論裁許状(秦野市史二)によると、東田原村の者が蓑毛村の西にし山・ひがし山への入会を蓑毛・寺山二村の者に妨げられたことから争論となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 東山 にし

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android