小谷鳥遠見番所跡(読み)こやとりとおみばんしよあと

日本歴史地名大系 「小谷鳥遠見番所跡」の解説

小谷鳥遠見番所跡
こやとりとおみばんしよあと

[現在地名]山田町船越

盛岡藩が領内七ヵ所の海浜に設けた浦番所の一つ。「雑書」寛永二一年(一六四四)四月二六日条に浦番派遣の記事が載る。船越修理之助の譜(参考諸家系図)には「家督の後、小屋鳥村唐船御番人となる、是より家内御番所に移り、代々之を勤む」とある。正保国絵図には大浦おおうら崎の山上に描かれている。また七浦海辺絵図(盛岡市中央公民館蔵)は、船越の東方、小谷鳥集落の南はずれに番所を描いて、「東は遠沖、南は尾崎より仙台領の方見ゆる」と注記する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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