小野 義彦(読み)オノ ヨシヒコ

20世紀日本人名事典 「小野 義彦」の解説

小野 義彦
オノ ヨシヒコ

昭和期の経済学者 岐阜経済大学教授;大阪市立大学名誉教授。



生年
大正3(1914)年4月25日

没年
平成2(1990)年11月19日

出生地
東京市四谷区(現・東京都新宿区)

出身地
東京都世田谷区(本籍)

別名
筆名=野田 進(ノダ ススム),別名=黒川 春夫,神田 八郎,P・S生,石川 良一,堺 新一

学歴〔年〕
京都帝国大学文学部史学科〔昭和13年〕卒,京都帝国大学大学院〔昭和25年〕修了

学位〔年〕
経済学博士(大阪市立大学)〔昭和44年〕

経歴
一高時代に社会科学研究会の活動で検挙され、のち電気機械工場で働きながら労働運動をする。昭和9年検挙され、10年京都帝大に入学するが、「学生評論」を刊行して人民戦線運動を展開。13年入営し、中国、南方を転戦したが、18年日本に帰され、19年軍法会議で懲役5年に処せられる。20年10月出所後、民主主義科学者協会によって経済学の研究をすすめる。30年大阪市立大学講師となり、32年助教授、37年教授、45年経済学部長、53年定年退職し名誉教授。以後、岐阜経済大学教授を務めた。著書に「戦後日本資本主義論」「現代日本資本主義の危機」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報