小野正嗣(読み)オノマサツグ

デジタル大辞泉 「小野正嗣」の意味・読み・例文・類語

おの‐まさつぐ〔をの‐〕【小野正嗣】

[1970~ ]文学者小説家。大分の生まれ。「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞、「九年前の祈り」で第152回芥川賞受賞。海外作品の翻訳も手がける。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野正嗣」の解説

小野正嗣 おの-まさつぐ

1970- 平成時代のフランス文学者,小説家。
昭和45年生まれ。東大大学院をへて,パリ第8大で文学博士。専門は現代フランス語圏の文学と文化。東大助手,明治学院大准教授をへて,平成26年立教大准教授。小説は学生時代から書き,平成13年「にぎやかな湾に背負われた船」で三島由紀夫賞,25年「獅子渡り鼻」で早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞。27年カナダ人の夫とわかれ幼児とともに故郷大分にもどった女性をえがいた「九年前の祈り」で芥川賞を受賞(4度目の芥川賞候補作)。大分県出身。東大卒。作品はほかに「水死人帰還」(芥川賞候補),「マイクロバス」(芥川賞候補・野間文芸新人賞候補)など。訳書にE.グリッサン「多様なるものの詩学序説」など。

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知恵蔵mini 「小野正嗣」の解説

小野正嗣

日本の小説家、文学者。1970年、大分県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学選考博士課程単位取得満期退学後、フランス・パリ第8大学で文学博士号を取得。96年、新潮学生小説コンクールで文壇デビューし、2001年『水に埋もれる墓』(朝日新聞社)で朝日新人文学賞を、02年に『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日新聞社)で三島由紀夫賞を受賞。芥川賞は、第128回の「水死人の帰還」(雑誌「文學界」掲載)、第139回の『マイクロバス』(新潮社)、第148回の『獅子渡り鼻』(講談社)にノミネートされた。明治学院大専任講師を経て、14年4月より立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授。15年1月15日、『九年前の祈り』(講談社)で第152回芥川賞を受賞した。

(2015-1-19)

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