小鷹城跡(読み)こたかじようあと

日本歴史地名大系 「小鷹城跡」の解説

小鷹城跡
こたかじようあと

[現在地名]西伯町福成

福成ふくなりのうち柏尾かしお地区西方、荒神こうじん山とよばれる小山頂の平地にある。柏尾城ともいう。「伯耆志」によるとつつみ(現北条町)城主山田出雲守重直―信直父子の居城であったという。同書によると重直は南条氏家臣であったが、天正七年(一五七九)同氏をいさめて聞入れられず、毛利氏のもとへ走ってのち、当城を築いたという。山下にある小鷹神社は山田やまだ神社ともよばれ、明治初年に重直を祀る若宮、信直を祀る今宮の二社を合祀して改称した神社で、大正五年(一九一六)福成の福田神社に合併されたが、昭和二五年(一九五〇)旧地に復した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 こうじん 荒神

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android