少年飛行兵(読み)ショウネンヒコウヘイ

デジタル大辞泉 「少年飛行兵」の意味・読み・例文・類語

しょうねん‐ひこうへい〔セウネンヒカウヘイ〕【少年飛行兵】

旧日本陸軍において、航空機操縦整備通信に従事する下士官となるため、志願して軍学校に入り、専門教育を受けた14~19歳の男子陸軍少年飛行兵少飛
[補説]海軍飛行予科練習生と合わせて少年航空兵と呼ばれる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の少年飛行兵の言及

【少年兵】より

…未成年の少年を兵員として動員するのは,第2次大戦中のナチスによるベルリン防衛少年隊などの例があるが,日本でも太平洋戦争中,各種の少年兵が大量に募集された。すでに海軍は海軍航空本部の設置をうけて,1930年海軍志願兵の兵種の一つとして,飛行予科練習制度(予科練)を採用し,高等小学校卒業程度の少年を3年間教育して少年飛行兵を育成することにした。この予科練制度は37年に拡大・整備され,太平洋戦争中には大規模に募集され,特攻攻撃に動員された。…

【予科練】より

…海軍飛行予科練習生の略称。海軍は1930年志願兵の兵種の一つとして小学校高等科卒業生を対象に,3年の課程で飛行搭乗員を養成する予科練習生を採用しこれを少年飛行兵と呼んだが,37年2月には飛行予科練習生と改称した。さらに同年5月中等学校4年修了者を1年半の課程で養成する甲種飛行予科練習生(甲飛)制度を新設するとともに,従来の飛行予科練習生を乙種(乙飛)とした。…

※「少年飛行兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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