尸倶(読み)しく

精選版 日本国語大辞典 「尸倶」の意味・読み・例文・類語

し‐く【尸倶】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しゅこ(守戸)」の変化した語か )
  2. しゅく(夙)
  3. 年始のころ回ってくる万歳(まんざい)獅子舞など。
    1. [初出の実例]「古老伝て云、往昔は元朝の寅の時に、大神人禁裏日華門の外に来て、毘沙門経の文句を訓読に唱て、祝する儀をなせり、故に此者の党類を呼て、唱門師と称す。又元日毎に夙に候するゆへ、夙(シク)の者と号す。夙の字音志久、世誤て志由久と云、夙に宿と音なきゆへ成るべし」(出典:俳諧・滑稽雑談(1713)正月)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android