デジタル大辞泉
「夙」の意味・読み・例文・類語
しゅく【夙】[漢字項目]
[音]シュク(呉)(漢) [訓]つとに
1 昔から。早い時期から。つとに。「夙志・夙成」
2 朝早く。「夙夜」
[名のり]あさ・つと・とし・はや
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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しゅく【夙】
- 〘 名詞 〙 ( 天皇の御陵番である守戸(しゅこ)の訛という ) 江戸時代、中世非人の宿(しゅく)の者の後身をいった。御陵が多い近畿地方に多く住み、寺社の掃除や葬送に従事したり、農業・酒造のほか、歌舞音曲、小芝居などをして生活するものもいた。穢多の支配に服した者もいたが、大和の者は平民と余り差別がみられなかった。宿、守公、守宮とも書く。しゅくのもの。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「夙」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の夙の言及
【宿】より
…この〈非人宿〉の場合には,その統轄の任には大寺社などから権限をゆだねられた僧体の〈[長吏](ちようり)〉〈長吏法師〉が当たった。近世において,被差別部落の一部の名称として〈宿〉〈夙(しゆく)〉の語がひろまり,その地域の住民を〈宿の者〉〈夙の者〉と呼びならわしたのは,当該地域が前代の〈非人宿〉の系譜をひくものと認識されたためと推察される。また近世においては同じく被差別部落をさすのに〈宿〉よりも〈夙〉のほうが多用されたようであるが,これには文字表現の上で一般的な〈宿〉(宿場町)と〈非人宿〉(特別に賤視される人々の集落)とを明確に区別する意識が働いていたのかもしれない。…
※「夙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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