尽る(読み)スガル

デジタル大辞泉 「尽る」の意味・読み・例文・類語

すが・る【尽る/末枯る】

[動ラ四]
盛りを過ぎて衰える。
身用心傾城買いも―・らぬうちに分別すべし」〈浮・好色盛衰記〉
香が燃えつきる。
「―・りたれども聞き分け給へと」〈浮・武家義理・一〉
[動ラ下二]すがれる」の文語形

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精選版 日本国語大辞典 「尽る」の意味・読み・例文・類語

すが・る【尽・末枯】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
    1. 盛りを過ぎて衰えかかる。老いやつれる。衰退する。
      1. [初出の実例]「ウリガ sugaru(スガル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
      2. 「身用心の傾城買もすがらぬうちに分別すべし」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)四)
    2. たいている香の香りがほとんど無くなり、消えつきそうである。
      1. [初出の実例]「香すがりてすゑざまより、又右の座上へ火とりをもちてまいる」(出典:五月雨日記(1479))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙すがれる(尽)

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