尾上始太郎(読み)オノエ モトタロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「尾上始太郎」の解説

尾上 始太郎
オノエ モトタロウ


職業
能楽ワキ方(宝生流)

本名
多田 始太郎

生年月日
文久3年

経歴
父の尾上新治およびワキ方9代目宝生金五郎に師事する。長男だが他家に入り多田姓を名乗る。尾上は芸名。謡にすぐれ、「松風」や「井筒」のような僧ワキに良さを出したが、動きの激しい役はつとめなかった。小鍛冶剛と共に夏目漱石の謡の稽古に行き、その縁で野上弥生子師匠になった。

没年月日
大正13年 10月30日 (1924年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android