尾上幸蔵(読み)オノエ コウゾウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「尾上幸蔵」の解説

尾上 幸蔵(2代目)
オノエ コウゾウ


職業
歌舞伎俳優

本名
大橋 幸蔵

別名
前名=市村 市之助(イチムラ イチノスケ),俳名=幸喬

屋号
大橋屋

生年月日
安政2年 3月11日

出生地
江戸(東京都)

経歴
4代目市村家橘(のち5代目尾上菊五郎)に師事し、市村市之助を名乗って江戸市村座で初舞台を踏む。はじめ名子役として活躍。明治1年師の5代目尾上菊五郎襲名に伴い、2代目尾上幸蔵に改名した。23年名題に昇進し、25年には東京から上方に移って正月大坂中芝居の「菊会朝日盃」に出演。のち東京に戻り、師の死後は6代目尾上梅幸に従って舞台を務め、帝国劇場などを中心に活動した。5代目菊五郎に似た風貌で知られ、よく中芝居を務めた。

没年月日
昭和9年 2月8日 (1934年)

家族
父=中村 鴻蔵(歌舞伎俳優)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「尾上幸蔵」の解説

尾上 幸蔵(2代目)
オノエ コウゾウ

明治〜昭和期の歌舞伎俳優



生年
安政2年3月11日(1855年)

没年
昭和9(1934)年2月8日

出生地
江戸

本名
大橋 幸蔵

別名
前名=市村 市之助(イチムラ イチノスケ),俳名=幸喬

屋号
大橋屋

経歴
4代目市村家橘(のち5代目尾上菊五郎)に師事し、市村市之助を名乗って江戸市村座で初舞台を踏む。はじめ名子役として活躍。明治1年師の5代目尾上菊五郎襲名に伴い、2代目尾上幸蔵に改名した。23年名題に昇進し、25年には東京から上方に移って正月大坂中芝居の「菊会朝日盃」に出演。のち東京に戻り、師の死後は6代目尾上梅幸に従って舞台を務め、帝国劇場などを中心に活動した。5代目菊五郎に似た風貌で知られ、よく中芝居を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「尾上幸蔵」の解説

尾上幸蔵(2代) おのえ-こうぞう

1855-1934 明治-昭和時代前期の歌舞伎役者
安政2年3月11日生まれ。4代市村家橘(かきつ)の門人となり,江戸市村座で初舞台。名子役として知られた。慶応4年師が5代尾上菊五郎を襲名した際,2代尾上幸蔵を名のる。その後,寿座の重鎮として活躍した。昭和9年2月8日死去。80歳。江戸出身。本名は大橋幸蔵。前名は市村市之助。俳名は幸喬。屋号は大橋屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android