尾花沢代官所跡(読み)おばなざわだいかんしよあと

日本歴史地名大系 「尾花沢代官所跡」の解説

尾花沢代官所跡
おばなざわだいかんしよあと

[現在地名]尾花沢市尾花沢

寛永一三年(一六三六)山形藩主鳥居氏二四万石が改易され、代わって保科氏が二〇万石で山形城に入部する。このため、尾花沢領二万余石(三二ヵ村)と寒河江領一万九千余石(四六ヵ村)幕府に収公され、併せて鳥居氏預地であった谷地領一万五千石余(一五ヵ村)も幕府直轄領となった。これら出羽国内の幕府領を統轄するために幕府代官小林十郎左衛門時喬が派遣されたが、十郎左衛門は領内延沢のべさわ銀山の管理のため、延沢に在陣することが多く、尾花沢に陣屋が設けられたのは万治元年(一六五八)頃とされ、当初は「町裏」にあったという。そののち代官は松平清左衛門・松平清兵衛・松平清三郎と続き、幕末までに三〇名余に及んでいる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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