六訂版 家庭医学大全科 「尿道上裂」の解説
尿道上裂
にょうどうじょうれつ
Epispadias
(腎臓と尿路の病気)
どんな病気か
外尿道口が
近位型は男児では
遠位型は女児にはまれで、男児では陰茎型と
尿管口が側方に偏って位置していることから、
検査と診断
出生時に外陰部の状態により診断しますが、VURの合併が多いため、外陰部の形態だけでなく、排尿時膀胱造影などを行う必要があります。
治療の方法
外科的形成術が必要です。
①尿失禁のない遠位型上裂の手術
陰茎背側の外尿道口から亀頭部の先端まで、新尿道を形成するのに必要な皮膚を管状に縫い合わせ、左右の陰茎
②近位型上裂に対する手術
近位型尿道上裂にVURの合併が非常に多いため、両側の尿管口を上方に移動させるようにして膀胱尿管逆流術を行い、同時に膀胱
病気に気づいたらどうする
出生時に明らかに外陰部の異常が認められるので、小児泌尿器科医もしくは小児外科医に相談すべきです。
宮北 英司
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報