尿道膀胱鏡(読み)にょうどうぼうこうきょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「尿道膀胱鏡」の意味・わかりやすい解説

尿道膀胱鏡
にょうどうぼうこうきょう

膀胱鏡一種であるが、側方を見る一般の膀胱鏡と異なり、前斜方を見るようにつくられている。このため膀胱内を観察し、かつ尿道の状況も観察できる。しかしその目的のために膀胱鏡の先はあまり屈曲しておらず、挿入ほかのものに比してやや困難である。

 現在わが国で市販されているものは、洗浄しながら膀胱内を観察し、抜去しつつ前立腺(せん)部、尿道部を観察する灌流(かんりゅう)式のみで、これにはワップラー型とボルフ型とがある。本来はこの型の膀胱鏡を尿道膀胱鏡とよぶが、パンエンドスコープ(万能膀胱鏡)も尿道膀胱鏡とよばれることもある。この型の内視鏡は主として尿道を見るためのもので、膀胱についてはあまり観察しやすくない。

[河村信夫]

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